車検案内や点検の入庫促進をSMS(ショートメッセージ)で送るなら、1件ずつ手打ちするのではなくSMS一括送信ができる仕組みが必要です。このページでは、SMS配信サービス・SMS一括送信システムの選び方、料金体系と相場の考え方、専業サービスと業務システム内蔵型の違いを、自動車整備工場・自動車販売店の運用目線で整理します。

実際に送る文面は自動車業界のSMS例文・テンプレート集車検案内の例文・テンプレート集にまとめています。

そもそもSMSは一斉送信できるのか

スマートフォン本体の標準メッセージアプリでも、複数の宛先を選んで同じ文面を送ることはできます。ただし、宛先数の上限が小さく、宛名の差し込み(お客様ごとの氏名・車種・満了日の置き換え)ができず、送信結果も残りません。数十件を超える案内業務には実質的に使えないと考えてください。

業務としてSMSを送るなら、SMS配信サービス(SMS送信サービス、SMS配信システム、SMS配信ツールとも呼ばれます)を使います。携帯キャリアの網に接続して大量のSMSを送るための仕組みで、宛先リストの取り込み、テンプレートの差し込み、予約送信、送信結果の確認といった機能を備えています。

SMS配信サービスの料金体系と相場の考え方

料金は初期費用+月額固定費+1通あたりの従量課金という3階建てが一般的です。相場を一言で言い切るのは難しいのですが、比較のときは次の順番で見ると判断を誤りません。

  1. 月に何通送るかを先に決める。車検満了が月80件で、2〜3回フォローするなら月200通前後。これが分からないまま単価だけ比べても意味がありません。
  2. 月額固定費 ÷ 想定通数を出す。月100〜300通の規模では、従量単価より固定費のほうが実質単価を支配します。
  3. 従量単価は「全角70文字=1通」で効く。1通あたり数円〜十数円程度が目安ですが、原稿が140文字なら2通分、210文字なら3通分の課金です。長い原稿は単価が上がるのと同じことです。
  4. 解約条件と最低利用期間を確認する。使わない月がある業務なので、止めやすさは実質コストです。

「1通あたり◯円」だけを見て安いほうを選ぶと、月額固定費で逆転していた、という比較ミスが起きます。SMSの文字数と通数・料金の数え方もあわせてご確認ください。

専業のSMS配信サービス vs 業務システム内蔵型

整備工場・自動車販売店がSMSを送る方法は、大きく2通りあります。

A. 専業のSMS配信サービスを別途契約する

  • 長所:配信機能そのものは充実。API連携、認証用SMS、大量配信など用途が広い。
  • 短所宛先リストを毎回CSVで書き出して取り込む必要がある。「車検満了日が来月の顧客」を抽出するのは自社の整備システム側の仕事なので、システム→CSV→配信サービスという往復が毎月発生します。担当者が変わると止まります。

B. 自動車整備システム/車両販売システムのSMS一括送信機能を使う

  • 長所:顧客抽出と送信が同じ画面で完結する。宛名リストを作る作業がゼロになり、氏名・ナンバー・車種・満了日の差し込みもそのまま通ります。送信履歴が顧客カルテに残るので、次の対応につながります。
  • 短所:システムの乗り換えとセットになるため、導入判断が大きくなります。

案内業務を続けられるかどうかで選ぶなら、多くの整備工場ではBが現実的です。SMSの効果は1回の配信ではなく、毎月きちんと回すことで出るためです。

SMS一括送信システムの比較チェックリスト

確認項目 なぜ効くか
顧客データからの直接抽出CSV往復がなくなる。毎月の作業時間がそのまま減る
テンプレート登録と差し込み氏名・ナンバー・車種・満了日が自動で入る。誤送信も減る
予約送信営業時間内に確実に届く。深夜早朝のクレームを避けられる
送信結果の確認固定電話や解約済み番号を洗い出せる。顧客台帳のクリーニングになる
文字数・通数の表示送信前に料金が読める。原稿を1行削る判断ができる
配信停止(オプトアウト)の管理特定電子メール法への対応。停止依頼を取りこぼさない
料金体系とリースの有無整備システムはリースなしの月額型のほうが乗り換えやすい

SMS配信でよくある失敗

1. 販促と事務連絡を混ぜてしまう

「作業が完了しました」というお知らせに、クーポンやセール告知を混ぜると、その時点で広告宣伝の性格を帯び、特定電子メール法の要件(事前の同意、送信者名の表示、受信拒否の通知先の明示)がかかってきます。事務連絡と販促は分けて送ってください。

2. 差出人が分からない文面で送る

詐欺SMS(スミッシング)が増えたため、見慣れない番号からのSMSは警戒されます。店舗名を必ず入れる短縮URLを使わないお客様の氏名や車両情報を入れて「自分宛て」だと分かるようにする。この3点で開封されずに終わるリスクを下げられます。

3. 原稿が長すぎて料金が膨らむ

時候のあいさつと装飾罫線で本文が210文字になれば、それだけで3通分の課金です。100件送れば200通分の差になります。

4. 一度送って終わりにする

車検案内は2〜3か月前・1か月前・2週間前の複数回で効きます。1回で判断せず、回せる仕組みにしてから評価してください。

DREAM POWERのSMS一括送信

日本カーネット株式会社の自動車整備システム/車両販売システム「DREAM POWER」には、SMS一括送信の機能があります。月々5,000円〜のサブスクリプションで利用でき、車検・点検の案内リストとして抽出した顧客へそのまま一括送信できるため、宛名リストを別途作る手間がかかりません。シーン・目的別に顧客を抽出して一括送信することで、案内にかかる作業時間の削減と来店数の向上をねらえます。

関連ページ

SMS一括送信システムについて問い合わせる(無料)